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シンエイ工業のよもやま話~4~

皆さんこんにちは

株式会社シンエイ工業の更新担当の中西です

【第4回】鉄骨加工が支える“建物の安全性”

〜見えないところで命と安心を守る技術〜

第4回は「鉄骨加工が支える建物の安全性」について深掘りしていきます。

鉄骨加工というと、「鉄を切ったり溶接したりして形にする」作業をイメージされる方が多いかもしれません。でも実は、それだけじゃないんです。
鉄骨は**建物の“骨組み”**にあたる部分。そこがしっかりしていなければ、どれだけ見た目が立派な建物でも、災害時に大きなリスクを抱えることになります。

今回は、鉄骨加工がいかにして“見えない部分”から私たちの暮らしを守っているのかをご紹介します。


🏗️1. 強度の確保:鉄骨加工の最大の使命

✔️ 鉄骨=建物の背骨

鉄骨は、建物を支える最も基本的な構造材。特に高層ビルや工場、大型商業施設など、強い構造が求められる建物には欠かせません。

🔧 溶接の技術で安全をつくる

鉄骨加工の中でも、溶接は極めて重要な工程。
各部材を溶接して接合することで、ひとつの大きな構造体へと仕上げていきます。

  • 接合強度がすべて
     溶接の品質が低ければ、そこが建物の「弱点」になってしまう恐れも。正確な溶接こそが、全体の強度を保証するカギとなります。

  • 職人の経験が光る場面
     鉄材の厚み、素材の性質、温度、作業環境などによって、最適な溶接方法は変わります。そこを見極めて加工できるのが、熟練職人のすごいところです✨

🌪️ 自然の脅威に耐える設計

  • 耐震性の向上
     地震大国・日本では、建物の耐震性が命を守る大きな要素です。しっかりと加工された鉄骨は、揺れにしなやかに対応しながらも、構造をしっかり保ちます。

  • 風圧・積雪にも強く
     特に高層ビルや橋などでは、風の力が想像以上に建物に影響します。雪国では、屋根にかかる重さへの配慮も不可欠。そうした外的負荷に耐える骨組みをつくるのが、鉄骨加工の真価です。


🧪2. 厳しい検査:命を預かるからこその“最後の砦”

鉄骨の強度や品質を保証するには、加工後の検査が非常に重要です。加工が終わったからといって安心はできません。実際に現場に使う前に、いくつもの厳しいチェックが行われます。

👀 溶接部の検査は超入念に

  • 目視検査
     熟練職人によるチェックで、表面の凹凸・亀裂・焼けムラなどを確認します。

  • 非破壊検査(NDT)
     X線・超音波・磁粉探傷検査など、内部の欠陥まで調べる技術が用いられます。目には見えないひびや空洞も、ここで見つけ出すことができます。

📏 寸法の誤差は“ミリ”でもNG

建物が正確に組み立てられるためには、鉄骨の長さや角度、ボルト穴の位置などが図面どおりでなければいけません。

  • ±1mm以内の精度が求められることも
     とくに大型建築では、ほんの数ミリのズレが何十メートル先で大きなズレにつながることも。正確な測定と管理が徹底されています。

🏋️‍♂️ 負荷テストで“実力”を確認

一部の鉄骨には、実際に力を加えて強度を確認するテストが行われます。
地震や荷重など、リアルな条件下での挙動をシミュレーションし、安全を確認します。


✅まとめ:安全性は“技術×信頼”でできている

鉄骨加工は、ただ鉄を扱うだけの作業ではありません。

  • 強度を支える確かな加工技術

  • 見えない不具合も見逃さない徹底した検査体制

  • 災害に負けない建物をつくるという社会的責任

こうした技術と信念の積み重ねが、私たちの暮らすビルや公共施設を支えています🏢🏠

次回【第5回】では、さらに深く掘り下げて「鉄骨加工と図面の関係性」をテーマにお届けします📐
図面どおりに仕上げることが、なぜそれほど重要なのか?建築現場のリアルに迫っていきます!

どうぞお楽しみに✨

 

 

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